NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sとは
このレンズはニコンZマウント用のお手軽価格の50mm単焦点レンズになります。明るさはF1.8です。
外装は金属製でかなり高級感がありますね。
価格について
価格は7万円台とちょっとお高い価格で販売されていますね。
この価格はこの50mmF1.8というスペックにしては高価な部類です。
使い勝手について
このレンズ、価格も高めですが、重さもけっこうあるんですね。
ですので持ってみるとズッシリとした重みを感じます。
手持ちのNikon Z5と組み合わせるとバランス自体は良く、使用する分には大丈夫ですね。ただ、持ち運びはわりとかさばります。
夜間撮影について
私の場合、夜間のスナップ撮影を行うために購入しました。
使用率で言うと夜間で80%くらい使用しているんですね。
で、どうなのかと言うと。
夜間撮影でも高画質
暗い場所で砥用撮影だとISO感度が上がってノイズが増えていく傾向があります。
しかし、このレンズはF1.8と明るく繁華街であればISO感度がほとんど上がらずかなり綺麗な写真を撮ることが出来ましたよ。
これが手持ちで撮れてしまうのは驚きですよね。
夜の手持ち撮影では安定している
このレンズ、確かに重量こそありますが、いざ撮影ともなればその重量ゆえか手振れがほとんどしないんですね。
フルサイズボディの手振れ補正とあいまってかなり安定して夜間でも撮影出来ます。
夜間の光源を入れての撮影でもゴーストがほとんど出ない
私は普段はプロテクトフィルターを付けて撮影しています。
プロテクトフィルターはMARUMIのEXUSを使用していますが、それでもほとんどゴーストは出ていないです。
光源を入れてもこんな感じです。
中にはやっぱり出て欲しいという方もいらっしゃるかも知れません。
そういう方にはこのレンズよりは他のレンズの方が良いかも知れませんね。
画質について
画質はやはりS-Lineのレンズだけあって一級品の写りをします。
F1.8で撮影しましたが開放からすでにシャープです。
上が全体写真。
下が拡大したものです。
木目がかなりハッキリ解像しているのが分かりますね。
夜間撮影でも安心してしようしていけるのが分かりますね。
玉ボケについて
夜間といえばやはり玉ボケを無視することはできません。
こちらは夜間にフォーカス位置を調整して玉ボケを出した写真になります。
中央は円形になっていて端の方はレモン型の玉ボケになっていますね。
ビネッティングの影響が出ています。
そして玉ボケを拡大すると年輪ボケが出ています。
これは非球面レンズを採用しているのが原因です。
最近の高級レンズだと非球面レンズを採用しているのでこういうことは割とあります。
解像力とトレードオフなのであまり気にしても仕方ないでしょう。
作例
それではいくつか私が撮影した作例を載せてみます。
お店のショーウィンドウを撮影したものですが、適度なボケと窓ガラスに周りの光景を反射させる効果もあいまって美しく撮影出来ました。
このように正面から撮影すると、デザイン的な美しさを表現できます。
通常、50mmの焦点距離の場合、手振れしない限界シャッタースピードは1/50です。
しかし、ボディ側で手振れ補正が利用できればさらにシャッタースピードを遅くできると思います。
ただ、そのような状況は夜間でも市街地であればなかなか無かったですね。
このようにボカして撮影すると簡単に味のある写真を撮影出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このNIKKOR Z 50mm f/1.8 S、価格もそこそこ高く重さも約415gと少々重いレンズです。
しかし私が夜間で使用した結果、かなり優秀なレンズだと感じました。
夜間でも解像感は高く、ボケもなめらかできれいに撮影出来ました。
ただ玉ボケに関しては年輪ボケとレモン型のボケは出ますのでそこは頭に入れておいても良いと思います。
そこそこの重量で夜間スナップでも本格的な作品作りが楽しめるこのレンズ。購入しておいて損はないと思いますよ。
このレンズがおすすめな人
・軽く明るい標準単焦点レンズが欲しい人。
・気軽にスナップを撮りたい人。
・手ごろな価格の明るい単焦点レンズが欲しい人。
このレンズがおすすめではない人
・重くても最高のボケ味が欲しい人。
・年輪ボケが気になる人。